介護職の未来について
2017.05.23

おじいさん晩婚化に少子化と出生率の低下が危ぶまれる中で、高齢者の人口は依然として増加傾向にあり、日本の社会は日に日に高齢化を進ませつつあります。高齢化が日常にもたらす影響は、今後さらに拡大するとされ、国民の生活や社会の情勢といった様々な方面に、それは深刻な影を落とします。
そんな日本の未来にあって、当初盤石な業界と見られていたのが介護職です。高齢者人口が増え続ける現状で、相対的に上昇すると考えられる被介護者の割合が、同時に介護職への需要も高めると予想され、職場を失うことのない安泰な仕事と多くのメディアに取り上げられました。
実際の所、介護職の求人は増加の一途を辿っています。介護求人を扱うサイトは、常時新着の情報によって更新され、老若男女幅広い世代の介護士を募ってやみません。介護の手を求める声は、確かに過去に前例がないほど、現状の日本にて高まりを見せています。
しかしながらその需要が、世の介護士にとって理想の形をしているかといえば否で、個人や会社の規模を超えた不平不満の意見が、介護の業界にも暗雲を漂わせます。給料の低さやハードな仕事内容の改善を望む叫びは、介護職の未来への憂いそのものです。
現状の、そして十年二十年後の日本に、介護職の力が必要であることは国も認める所であるので、今後何らかの形で介護士の待遇が見直される可能性はあります。例えば介護士の低所得化を進めるものの一つである、介護報酬の減少については、既に国家の下で議論が交わされており、より良い方向を目指しての検討は重ねられています。介護報酬を減らして国民の負担を一時的に減らすことができたとしても、それによって介護の業界で働く人間が減り、被介護者が溢れる結果となっては国が立ち行きませんから、近く改善の策が打ち立てられることは間違いありません。
介護士の未来を明るいものにするため、国は率先して介護業界の改革に取り組んでいます。介護士の嘆きに耳を傾けるのは、介護職が日本の未来を支えると考えるからこそです。
一人の介護士としてすべき行動は、積極的に介護士の求人に目を通し、自分の理想の職場を見つけることにあります。介護職の未来は暗いと、現状に見切りをつけるのではなく、差し伸べられる手を探して、自らの手で好待遇の仕事をつかみ取っていきましょう。
介護職に就く者一人一人が、業界の未来を信じ続け行動すれば、サービスのよくない企業は自然に淘汰され、優良な企業だけが生き残ります。少なくとも以前からの予測の通り、職場を失うことだけはないのですから、後は上昇志向を持ちつつ日々仕事に励むのみです。

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